薬剤性躁転は双極性障害か

By | 2015年4月28日

DSM IV に依ると抗うつ薬などによる薬剤性躁転は気分障害ではなく、別の障害にカテゴライズされていた。つまり薬剤性躁転は双極性障害とはみなされていなかった。

DSM V では薬剤性躁転はもともと双極性障害になるだけの素地があり、躁病発病のきっかけが抗うつ薬であっただけで双極性障害に違いはない、と言われている。
抗うつ薬誘発性躁病 – SQUARE による)

最近、といってもここ数年だが「最初の診断はうつだったけど抗うつ剤で躁転して診断が躁うつになった」という人と出会うことが多くなったと思う。10 年くらい前だと躁うつ病の羅病率は 1% と言われていて体感と合っていたが、今は推測で 2〜3 % ではないかと思われる。昔はうつ病として埋もれていた双極性 II 型障害で、躁エピソードがなかった人が薬剤性躁転などをきっかけに双極性障害と診断される例が増えてきているのではないだろうか。医者も薬剤性躁転を勉強してきた人が増えているのだろう。

私は薬剤躁転に依らない双極性 I.5 型(?)障害だが、薬剤性躁転が初めての躁エピソードではなく、うつ期に初診を受診したが躁エピソードが既にあったと申告したところ一発で躁うつ病の診断がついた。

個人的には、自分が薬剤性躁転で初めての躁エピソードとして発現していない、また薬剤性躁転の方々はもともと躁になる力が弱いのではないかという疑念から、やはり薬剤性躁転で初めて躁エピソードが出た人々は「何かが違うかも」と思っていた。が最近では、きっかけが何にせよ躁とうつのエピソードがあるということは双極性障害なんだ、と考えを改めている。

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