うつ状態と保険の告知義務

By | 2015年4月25日

萩原流行氏が 4/22 にバイクで事故死した。事故と彼が長年患っていたうつ病について日刊ゲンダイサイトにて、
萩原さんはこの2年余りの間に、今回を入れて5件の交通事故を起こしていた。
その原因として囁かれているのが以前から患っていたうつ病だ。91年ごろに体がだるくセリフをしゃべれないうつ病の症状が出て、1日2回薬を飲む生活を最期まで続けてきた
と報じられている(萩原流行さんも事故頻発 うつの人が「乗ってはいけない」理由)。
これは事実確認としてはそうなのだろう。ただ、事故直前のうつ状態の記述がないく、度々事故を起こしているからその事故のおりにはうつ状態の時が多かったのでは、という憶測を生みやすいと思う。

同記事内精神科医の和田秀樹氏の弁として、

うつ病の患者さんによく見られるのが、さまざまなことへの関心が薄れ、頭がぼんやりする症状です。“自分は死ぬのではないか”などと不安にかられ、夜眠れないから、その分、昼間眠くなる。うつ病の薬には眠気を催させるものもあるのでさらに事故を起こしやすくなります。何をするにも反応が鈍くなるため、ブレーキを踏むのが遅くなる危険もあります

と載せています。普通の方が読んだら、うつの人は判断、反応が鈍るから車に乗るのは控えた方がいいのでは?と考えてしまうのではないか。

J-CAST ニュースでは、「わたしは見た、萩原流行さんの素の姿 バイク運転できる状態だったのか」と題して、 ここ二年に四度の事故を起こしていたことに加えて最近の萩原氏の近所での様子として、
「先週末ぐらいに西荻窪駅の近くで見かけました。いつもはシャンとしてかっこよく歩いていたのに、この日は姿勢も悪くトボトボと歩いていて何だか元気がなさそうでした」
と載せています。こちらは「近隣の一般市民の目」ではバイクの運転が適切ではなかったかも、という論調です。

さて、二輪、四輪を問わず自動車を所有、運転する際には強制である自賠責保険に加えて任意の自動車保険に加入するのが普通です。生命保険や医療保険では、うつ病、双極性障害では正直に告知するとほとんど加入できません。入れる保険は保険料率がかなり高くなります(私は引受緩和型医療保険に入ってますが、入院日額 5,000 円で保険料は月に 6,000 円を超します)。自動車保険ではどうでしょう?私は四輪の車両保有期間が結構長いのですが、考えた事もありませんでした。ググってみましたが確たる成果は得られませんでした。

残念ながら私は一昨年にクルマを手放しているので、自分がかけている自動車保険会社に問い合わせることができません。

考え方として。刑罰に関しては昨年 6 月の改正道交法改正によって、提出した質問票からそううつ病(うつ病含む)など一定の精神の病気などにかかっていると判明した場合、免許取得・更新時に主治医、または専門医の診断書の提出が必要になりました。行政としては医師による診断、公安による判定で、線引きがされました。では、そのような精神疾患がある場合、クルマに乗るひとにはほぼ必須といえる任意自動車保険加入時の告知はどうなるのか?そして事故を起こした場合、その時のうつの状態いかんでは責任がより重くなることはないのか、大変気がかりなところであります。私自身は躁やうつが厳しい時には、運転しないように心がけてました。

今回の萩原さんの事故をきっかけにして、改正道交法を抜きにして「うつ病かかっててクルマ運転するってどうよ」という論調、圧力になるのを危惧しています。一方、これを機に運転に支障がない精神病者の運転と、万が一事故を起こした場合の責任の所在(民事賠償)について適正な議論が起こるのを期待します。

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